2022-03-10

営業電話の時間帯は何時から何時まで? 法律で定められている?

BtoB 営業・マーケティング コラム

営業電話をしていて、「なかなか電話をとってもらえない」「繋がっても、忙しいからとすぐに切られてしまう」と悩む方は多いのではないでしょうか。電話営業では、実はどの時間に連絡をするのかが重要です。相手にとって都合の悪い時間や、非常識な時間に電話をかけてしまうと、それだけで悪い印象を持たれかねません。

そこで今回は、何時から何時までが営業電話に適した時間なのかを、法律もふまえながら解説します。さらに、電話営業のコツもご紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。

営業電話は何時から何時まで? 法律に抵触しうる時間帯とは

事業者による悪質な営業や勧誘行為を規制する法律として、「特定商取引に関する法律」が定められています。消費者庁から発表された通達では、「迷惑を覚えさせるような仕方」に該当する違法な営業や勧誘行為の時間帯として「例えば午後9時から午前8時まで等」のように記載されています(引用元:2021年6月「特定商取引に関する法律等の施行について」)。

あくまで例で述べられているため、明確に規定されているものではありません。しかし、法律で言及されていることから、午後9時から午前8時のあいだの営業電話は避けた方が良いでしょう。一般的にも、午後9時以降の遅い時間帯や、早朝に営業電話があれば、非常識な印象を持つ方が多いと考えられます。

一般的に営業電話を避けた方が良い時間帯

法律では、例として午後9時から午前8時の電話は避けるべきであると述べられていますが、この時間帯だけ避ければ問題ないというわけではありません。会社の営業時間や業種や職種によっても架電すべきタイミングは異なります。

始業・終業の直前直後、お昼休憩時は避けるべし

営業で電話アプローチをする際は、一般的な会社員のスケジュールを想像してみてください。

避けるべき時間帯は、「始業直前・直後」「ランチタイム」「終業直前・直後」の3つです。始業前や仕事開始直後は、朝礼やメール対応、その日の業務の準備に手を取られる方が多い時間帯です。朝一番の慌ただしいタイミングに電話がかかってきても、話を聞く余裕はありません。また、昼食中に電話をかけても、不在の場合が多いでしょう。そもそもお昼どきに営業電話をかけるのは、相手の都合を配慮しない行動なので避けるべきです。

終業間際や終業後は、一日の報告書をまとめたり、業務に追い込みをかけたりしている方が多い時間帯です。もし終業後に電話がつながったとしても、営業電話で相手に残業をさせてしまうため、非常識な印象を与えかねません。時間が遅くなる場合は、アプローチは翌日に持ち越しましょう。

やむを得ない場合の対処法

とはいえ、どうしてもやむを得ない事情で、早朝や夜遅い時間帯など、避けるべき時間帯に電話をする必要が出てくるかもしれません。そのようなケースでは架電する前にまず、「本当に今すぐ伝えるべき内容なのか」を充分に吟味します。相手に不利益が生じてしまうケースなどを除いて、よほどのことがない限りは避けるのがベターです。

もし、相手の連絡先がわかれば、メールやチャットで先に連絡を入れておくのも一つの方法です。その後に適切な時間帯にあらためて電話をすれば、スムーズに要件が伝わるでしょう。緊急性が高く、どうしても連絡をする必要があるなら、開口一番に「お忙しいお時間に申し訳ございません」などの言葉を添え、簡潔に要件を伝えることを心がけてください。一言気遣いの言葉を伝えるだけでも、印象が大きく変わります。

営業電話がうまくいきやすい時間帯とは?

営業電話を避けるべき時間帯について解説しましたが、一方でうまくいきやすい時間帯もあります。相手方の状況によって異なるケースもありますが、法人への一般的な営業電話において、架電に適した時間帯がいつなのか、詳しくご説明します。

営業電話がうまくいきやすい時間帯

法人営業で電話アプローチを行う際は、会社員のスケジュールをイメージすれば、適切な時間を割り出せます。主に電話営業が成功しやすいとされている時間帯は、午前10時~午前11時半頃と午後3時~午後5時頃です。

午前10時~午前11時半は、朝礼やメール対応などの朝のルーティン業務がひと段落するぐらいの時間帯です。お昼の休憩までは時間があるので、在席していて電話に出られる可能性が高いでしょう。なるべく早く連絡をしたい場合は、この時間帯がおすすめです。

午後3時~午後5時は、午後のアポイントが終わり、担当者が外出先から社内に戻ってくる時間帯です。終業まではまだ時間の余裕があるため、電話営業でも話を聞いてもらえる可能性が上がります。仕事が落ち着いてくる時間を狙うなら、このベストなタイミングにアプローチしてみてはいかがでしょうか。

営業電話がうまくいきやすい時間帯を知る方法

営業電話が成功しやすい時間には一般的な傾向はあるものの、やはり業種や業界、企業によって異なります。なるべくスムーズにアプローチをかけるために、事前に営業先の企業や担当者のスケジュールを把握しておくと良いでしょう。

もし、電話番号以外に担当者の連絡先がわかるなら、事前にメールやチャットでアポイントをとっておくのも一つの方法です。自社ではなく先方の都合を優先するために、候補の日時を3〜4つほど挙げて予定が合うかどうか確認しましょう。もし「都合が悪い」という返答だった場合は、再度別の日程を提案します。

担当者の不在や留守電で話ができないときは、つながるまでアプローチすることも大切です。一度電話がつながったうえで断られているなら別ですが、そうでない場合は何度か電話をかけてみましょう。

時間帯だけではなく繁忙期にも注意!

営業電話をかける際、時間帯と同じく気にかけておきたいのが、先方の繁忙期です。業務が立て込んでいる時期は、時間帯にかかわらず、営業電話に対応するのが難しいでしょう。アプローチ先の企業の状況を把握し、営業電話が業務の手を止めない時期に電話をする配慮が必要です。

多くの企業では、月末や年末年始は業務が立て込んでいます。また、決算の時期も同様のため、業種によっては年度末の2〜3月は避けてください。営業にとっても追い込みの時期ではありますが、あまりしつこく連絡をすると敬遠されてしまいます。また、会計や経理などの財務に携わる部署では、5日・15日・25日などの5の付く日付は給料日や支払い日の場合があるので、営業電話は控えましょう。

自分の顧客となる業種や業界の繁忙期を事前にチェックしておくと、営業計画を立てる参考になります。例えば、不動産関係であれば、進学や就職、異動に伴う引っ越しシーズンである2月~3月は忙しくなります。運送や引越し業者も同様です。また、美容院や理容院は、人に会う機会が増える年末年始や、成人式のシーズンが繁忙期にあたります。

繁忙期と同時に、閑散期もリサーチしておくことをおすすめします。通常業務のボリュームが少ない分、新しい商品やサービスの導入検討に時間が作りやすいため、営業電話がうまくいく可能性も上がります。

フォロー電話(フォローコール)と飛び込み営業電話は別の時間に行うべき

営業電話では、フォロー電話と新規の飛び込み営業電話は、時間を分けて行うと効率的です。ここでは、フォロー電話と飛び込み営業電話の違いや、分けたほうがうまくいきやすい理由について解説します。

フォロー電話(フォローコール)と飛び込み営業電話の違い

そもそも、フォロー電話と飛び込み営業電話の違いはどういった点にあるのでしょうか。フォロー電話はフォローコールとも呼ばれ、HPからの資料請求や問い合わせなど、顧客側からのアクションがあった場合にかける営業電話を指します。また、すでに契約・購入済みの顧客へのアフターフォローや、商談中の顧客に対する連絡などもここに含まれます。

一方、飛び込み営業電話とは、まっさらな状態でアプローチの電話をかけることを指します。対面での飛び込み営業と同じく、新規開拓の一環として行われる営業方法です。

時間帯を分ける理由

フォロー電話と飛び込み営業電話は、どちらも電話による営業アプローチですが、中身は大きく異なります。実施する際は「フォロー電話の時間」「飛び込み営業電話」と分けるのが効率的です。

飛び込み営業電話は、商品やサービスに興味があるのかどうかもわからない相手に対して営業をかけるので難易度が高く、どうしても体力や気力を消耗しやすい傾向にあります。そのため、なるべく午前中の体力がある時間帯に飛び込みの営業電話を行い、労力が抑えられるフォロー電話を後から行う方がスムーズに予定をこなせます。

早い時間帯にフォロー電話を希望するお客様がいる場合を除いて、基本的には新規の電話を先に行うことをおすすめします。

時間帯や時期以外に押さえておきたいポイント

かける時間帯や時期以外にも、営業電話を成功させるいくつかのポイントがあります。ここでは、営業電話をかける際に心に留めておきたい内容についてまとめました。

断られて当たり前だと考える

新規の営業電話は、そもそも断られて当たり前だと思っておくことが大切です。飛び込み営業電話の場合、検討すらしていない相手にアプローチをかけるので、アポイントに繋がらなくても必要以上に落ち込む必要はありません。獲得件数の目標とは別に架電数の目標を設けるなどして、自身のモチベーションを管理しましょう。

初めの10秒が肝心

営業電話は、初めの10秒でどれだけ相手の心を掴むかによって、話を聞いてもらえるかどうかが決まります。最初から平坦な口調でだらだらと話すのは禁物です。明るく抑揚のある声で、社名と名前を名乗りましょう。不自然な大声や高いトーンは相手に緊張感を与えてしまいますので、落ち着いた印象を与えられるように練習しましょう。「DX化のサポートで好評をいただいております、株式会社〇〇の佐藤です」のように、会社で取り組んでいるビジネスの紹介も一言盛り込んでみてください。

断らせない会話術

電話の冒頭で、「今お時間よろしいでしょうか」のようにお伺いを立ててしまう方は多いでしょう。ところが、この聞き方は相手からの「忙しいです」という言葉を引き出してしまいます。「お忙しいところ失礼します」のように、質問ではない形で本題に入ってしまいましょう。

話は簡潔に

テレアポの際は、沈黙を恐れてまくし立てるように話してしまう方も少なくありません。しかし、あれもこれもと情報を提示しても、伝えたいことは届かないでしょう。事前にトークスクリプトなどを用意して、説明する内容をコンパクトにしておくことが大切です。初回の営業電話で商品やサービスの魅力をすべて伝えるのは難しいので、ポイントを絞ってみてください。

営業電話の雰囲気を出しすぎない

電話の向こうの相手は、ただでさえ営業電話に対して警戒している可能性があります。そのため、「新商品のご案内」「今だけ限定の販売」などの営業色の強いフレーズは避けましょう。「御社の現状のご確認」「新しいツールのご提案」など、ソフトな言葉に言い換えることで、警戒心を緩めることができます。

営業リストの活用

効率良く営業をかけるには、思いつきで行うのではなく、アプローチ先をリストアップして計画的に行うことが大切です。会社名や所在地をはじめとする企業の特徴を一目で確認できるリストを用意することで、営業電話をかける時期やタイミングの見極めに一役買うことでしょう。

また、こうしたリストはアタックリストやターゲットリストなどとも呼ばれ、自社で作成する以外に販売会社から購入する方法があります。一からリストを作成するのが難しい場合は検討してみるのも良いでしょう。

まとめ

営業電話をかける際は、業種・職種を問わず、相手の都合やタイムスケジュールを配慮する気遣いが肝心です。なるべく効果的に営業活動を進めるためにも、アプローチ先の企業について把握し、相手に受け入れてもらいやすい状況を作ることを心がけましょう。

また、電話をかける際は新規営業とフォロー電話で時間帯を分けるといった、電話をする側の体力やモチベーションの管理も成果を左右します。電話営業の成果が上がっていないと感じている場合は、業務のスケジュールや時間帯の見直しから取り組んでみてはいかがでしょうか。

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